みなさんは「国民の皆様の声」というものをご存じですか?
厚生労働省webサイトのTOPページから
ホーム> 報道・広報 > 国民参加の場 > 「国民の皆様の声」募集
でたどり着ける送信フォームの名称で
よりよい厚生労働行政を行っていくために、制度改善についてのご意見、不要だと思われる制度・支出についてのご指摘、ホームページに関するご意見などをお寄せください。
(「国民の皆様の声」募集 送信フォームより(以下同))
とわざわざ太字の朱書きで書かれているものです。
「国民の皆様の声」募集
https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/sanka/koe_boshu/
「国民の皆様の声」送信フォームhttps://www.mhlw.go.jp/form/pub/mhlw01/getmail
これはあくまでも個人的な意見ですが、「国民の」「皆様の」「声」という持って回ったような言い回しや「国民参加の場」という表現にはなにか違和感があるのですが、
皆さまからの「ご意見・ご要望」に対しては、原則として回答はいたしませんが、今後の厚生労働行政の参考とさせていただきます。
とご意見・ご要望には冷たい姿勢を見せる一方、
「ご質問」の場合は、原則としてご記入いただいたメールアドレス宛てに回答いたします。内容によってはこちらから問い合わせをさせていただく場合がありますので、お名前をご記入いただくとともに、差し支えなければ「住所」、「電話番号」・「FAX番号」につきましても、ご記入ください。
ご質問には原則として回答すると、寛大で包容力のあるところを示しています。まさかの厚生労働省のツンデレプレイです。
なお、いただきましたご意見などは、厚生労働行政の向上に生かすために、個人が特定されない形で公表させていただく場合がありますので、ご了解ください。
この「公表させていただく場合」というものが毎月1回まとめられ、厚生労働省のサイトに掲載されています。
例えば2018年10月1日~10月31日(本省受付分)がまとめられ、翌月の下旬(今回の例では11月27日)に公表されるというサイクルになっています。
国民の皆様から寄せられた声の集計結果を見ますと、電話で2,776通 メールで9,280通、合計で12,056通の国民の皆様の声が寄せられ、その内容によって担当する各部局に振り分けられ対応している様子です。
例えばハローワークを管轄する職業安定局からの報告票には「主な国民の皆様の声」として
内容
ハローワークの窓口で担当職員の声があまりに小さく相談にならない。マスクをしていて声が小さく何を言っているか分からない。(主旨(以下同))
対応
担当職員に確認したが、日頃からプライバシー保護の観点から声量に配慮しており、今後は聞きにくいようであれば申し出てもらうよう相談開始前に説明を加えることにした。
https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/sanka/koe_boshu/dl/181127.pdf#page=7
という国民の皆様の声とその対応が掲載されています。
……色々と感じることはあるのですが、この場では控えさせていただきます。
人材開発統括官の報告票にはキャリアコンサルタントの事に関する国民の皆様の声が記載されていました。
内容
キャリアコンサルタントの国家資格について聞きたい。
対応
厚生労働省のホームページをご案内し、キャリアコンサルタント登録制度の内容を説明しました。
https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/sanka/koe_boshu/dl/181127.pdf#page=15
さて。
同ページには、直近の半年分の「国民の皆様の声」がアップされていますが、毎月の集計報告に必ず載る極めて重要な国民の皆様の声があり、それだけはどうしても当サイトの読者の皆様にお伝えしておきたいと感じましたので、最後にその全文を掲載します。
担当部署は行政相談室。
各部局に振り分けられない国民の皆様の声を一手に引き受けるお役目のご様子で、電話は全体の1/6程度の412通、メールに至っては全体の2/3にあたる6,935通の対応をしている模様です。
内容
厚生労働大臣と直接会話をして意見を言いたいので大臣に変わってほしい。意見の内容はその時に申し上げる。(ママ)
対応
内容に応じて、所管部局が組織として責任を持って御意見等を承ることを説明し、了承を得ました。(同)
https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/sanka/koe_boshu/dl/181127.pdf#page=16
一言一句違わず、毎月、必ず掲載されています。
行政相談室の皆様、お疲れさまです。今月もまたよろしくお願いします。