本日、「障害者雇用状況の集計結果」が厚生労働省公式サイトに上がり、それに関してサイト上を飛び回りながら調べ物をしていた際に、
「障害者職業カウンセラー」
という単語を目にしました。
キャリアコンサルタントとも深く関わりがありそうな「職業」「カウンセラー」というワードが含まれているだけではなく、どうやら同じ厚労省管轄。
「これってキャリアコンサルタントとも関わりがあるの?」
「取得しておくとなにか良いことがある併記可能な資格?」
などと感じたため調べてみました。
障害者職業カウンセラーとは
障害者職業カウンセラー(しょうがいしゃしょくぎょうカウンセラー)とは、高齢・障害・求職者雇用支援機構職員の職種の一つ。障害者の就業支援を職務の目的とする。
この高齢・障害・求職者雇用支援機構というのは障害者雇用納付金制度に関わりを持っている組織で、障害者雇用率が未達成の事業主は同機構を通じて納付金を支払い、雇用率を達成している事業主は同機構を通じて調整金を受け取ることになっています。
障害者職業カウンセラーになるには
同機構の職員採用情報を見ますと、
・事務職
・障害者職業カウンセラー職
・障害者職業訓練職
・職業能力開発職
の4職種が掲載されていて、どうやら障害者職業カウンセラーというのは独立した資格などではなく、同機構におけるスペシャリストを指す職種名であることが判明しました。
採用予定数は10名程度。そこには
職務内容:職業リハビリテーションサービスに係る専門業務
と書かれています。
応募資格:
令和2年4月1日(採用予定日)において33歳以下の方で、大学卒業程度の学力を有する方
と記載されており、国家公務員採用 I 種試験などと同様の年齢制限があるものとなっています。
二次試験の専門試験では、心理学、教育学、社会学、社会福祉学の4つの専門分野からひとつを選択して受けるなど、高い専門性が求められるものとなっています。
ちなみにYouTubeには
という10分42秒の動画がアップされていて、障害者職業カウンセラーが行なう障害者支援の実例が紹介されています。
その動画の中で、障害者職業カウンセラーは同機構へ入職後に厚生労働大臣指定の講習を修了し、さらに同機構独自の研修や日頃の業務で研鑽を積んだ、障害者の障害特性や支援方法を熟知しているスペシャリストであると紹介されています。
※2020年2月22日注釈
残念ながら動画の公開が終了してしまったようです。
情報として残しますがご覧いただくことは出来ません。悪しからずご了承ください。
まとめ
障害者職業カウンセラーとは、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構で働く職員の職種のひとつで、障害者の就業支援を職務の目的とする高度なスペシャリストである。
キャリアコンサルタントとは方向性が異なりますが、興味を持たれた方は下記URLのリンク先でご確認ください。
既に2022年4月入職分の職員採用に関わる応募受付は終了していますが、各種データが残っています。ご参考まで。
高齢・障害・求職者雇用支援機構ホーム>機構について>採用情報
2022年4月採用職員募集 (2021年3月1日~4月28日消印有効)
障害者職業カウンセラー職の募集について (2021年4月28日締切分)